西部湯瓜のshow論文

場末の劇場へようこそ

『名探偵コナン』を挫折した全ての大人たちへ

「そういえば、結局、黒の組織との戦いってどうなった?」

あなたは昔、子どもだった頃、『名探偵コナン』に夢中だったはずだ。それがいつの間にか見るのをやめてしまった。今となっては、黒の組織との戦いがどこまで進んだのか覚えてはいないだろう。当然だと思う。大人になるということは、現実の生活が忙しくなるということだ。いつまでも毎週30分間のテレビアニメをウォッチしてはいられないし、いつまでも昔のように週刊サンデーを買ってもいられない。そうして気がつけば、コナンを卒業し(本当は中退)、やがて忘れ、やがて大人になり、やがてある時思い出す。

「そういえば、結局、黒の組織との戦いってどうなった?」

名探偵コナン』の方も、わるい。いや、むしろ『名探偵コナン』の方がわるい。本筋である黒の組織のストーリーを、観たい時に観せずもったいつけている間に(アニメでも漫画でも少しだけ話が前進したと思ったら、また毎度おなじみのサイド殺人ストーリーばかりが続く)、どこまで話が進んでいたのか忘れ、ファンが離脱する。しばらくしてから、大人になったファンの一部にはコナンのことを思い出す人が出てくる。そして、その中のさらに一部には、こう思う人が出てくる。黒の組織の話って進むのかなり遅かったよな?ひょっとして、今から観ても案外まだついていけるんじゃないか?淡い期待を胸に、久しぶりにコナンを観てみる。金髪だったはずのジンが、いつの間にか銀髪にイメチェンしていて、プライドも無くiPhoneのブラックをいじっていて、知らない新キャラ(しかも重要人物風)が続々登場。ぼくらは失われた歳月の重みを知り、リモコンのスイッチをそっと押す。

でも、まだ諦めないでほしい。

前後のストーリーはもう思い出せないかもしれないけど、コナンがジンに撃った麻酔銃が効かなくてドキドキしたことを、あなたは覚えていないだろうか?あるいは、コナンが小さい身体を武器にコインロッカーに隠れたのに、ウォッカが一つずつしらみ潰しにロッカーのドアを空けていくシーンでハラハラしたことを覚えていないだろうか?ニューヨークで毛利蘭が通り魔に襲われ、もう駄目かと思ったその時、謎のニット帽の男が登場してピンチを救ってくれたあのシーンや、後に蘭とコナンが東京の街中でその彼とすれ違って後ろを振り返るあの息を飲むシーンを覚えていないだろうか?

つまり、何が言いたいのか。あの頃夢中になって観ていたあのドキドキを無駄にしてはもったいないでしょう、と言いたいのだ。

次回、『名探偵コナン』の黒の組織が登場するストーリーだけを観る方法を示す。復習もかねてイチから、かつ最短時間で、たったの2日だけで、肝心なところを全てキャッチアップできる方法だ。

たしかに時は流れた。しかし、時が流れたということは、世の中に色々と便利なサービスが登場したということでもある。それらの恩恵に預かって、『名探偵コナン』をやり直そう。

さあ、少年時代を取り戻そう。

 

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