西部湯瓜のshow論文

考えたことのメモなど

ハラスメントリスクによる大学現場の苦悩と解決策を考える

又聞きでこんな話を耳にした。とある大学で、「今日は生理が酷く、授業に出席できません」という趣旨のメールを大学教員(男性)のもとに送った女子学生がいたそうだ。自らに非のない体調不良のせいで単位を落とされたくないというのは、たしかに分かる話であるが、女子学生が「体調不良です」という言葉を選ばずに、ダイレクトに「生理です」と書いたことによって、ひとつ難しい問題が発生する。それは、男性の大学教員がこのメールに対してどう返事をすれば良いかだ。このご時世、大学教員は常にハラスメントのリスクに晒されている。アカデミック・ハラスメントやセクシャル・ハラスメント、こういったリスクは極力回避しておきたいもの。その視点で見てみると、パッと考えつく最適解は、ひとつだけ。そもそも返事をしない、ということになる。「生理ですね。了解しました」もおかしいと言えばおかしいものになってくるし、デリケートな部分に気を遣えば遣うほど、どういう言葉を返すべきか悩ましい。さらには、なにか体調を気遣う気の利いた一言でも添えないのはどうなんだ、ともなってくるし、かといって、体調に踏み込んだ内容を書いて、あらぬ誤解を招く可能性だってある。やはり、ここは返事を留保する他にないだろう。もちろん、大事な生徒のためである。じっくり時間をかけて考えれば、相手に不快な気持ちを与える可能性がゼロに近い素晴らしい名答を閃めく可能性はある。しかしそれは、ほんらい大学の教員が邁進すべき研究業務に費やす時間を大幅に割くということとイコールだ。何とも難しい。

そして、僕がこの話を小耳に挟んで思ったのは、これはおそらく氷山の一角だということ。世の大学現場では、教員が学生との受け答えにおいて、似たような、難しい対応を迫られる場面がまだまだ他にもあるのではないか。

どうすればいいだろうか。僕は案外ツールひとつで解決できそうな気がしている。例えば、出欠管理をアプリで行う。欠席理由は選択肢形式にして、複数の選択肢から選べるようにする。「生理です」ボタンだ。そして、教員側は、それに応じた専用ボタンを押すことでリアクションする。「生理了解」ボタンである。ボタンの名称は仕様なのだから、先生側に他の意図は発生しない。もしくは、女子学生が「生理です」ボタンを押したら、自動的に教員側には「体調不良です」と変換されて伝わる仕様にするのもいいだろう。女子学生には「担当教員に体調不良の旨で伝えました」と表示されればいい。こんなアプリが登場すれば、導入したいと手をあげる大学はたくさんあるだろうと思う。ひょっとしてビジネスチャンスでは?