西部湯瓜のshow論文

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大学8回生戦略ー人生のモラトリアムを最大限延長し、就活も成功させた男

大学の先輩から実しやかに語り継がれる就活伝説の一つに大学8回生戦略というのがあった(関西では○年生のことを○回生と言う)。かつて大学生という人生のモラトリアム期間を延長したいがために、8回生になるまでキャンパスライフを楽しんだ猛者がいたらしい。8回生というのは、つまり4回も留年を重ねていることを意味する。僕の大学の言えば延長できる限界の数字だ。8回生で卒業がかなわなければ、退学となる。普通に考えれば、就活において圧倒的不利な状況。しかし、伝説の彼は難関とされる大手マスコミの内定をもぎ取ったらしいのだ。ここで強く補足しておきたいのは、彼は俗に言う「英語もできないノースキルの文系」だった点だ。資格も持ち合わせていなければ、華麗なインターン経験があるわけでもなかった。その長過ぎる大学生活で打ち込んだことと言えば、人より多めにバイトして人より多めにお小遣いを稼いだことくらい(なにせ4回も留年するのだから授業は欠席しまくり。時間だけはたっぷり余裕がある)。そして、バイトで稼いだその金で呑み三昧の毎日を過ごしていた。では一体どうやって、8回生という絶望的なピンチをチャンスに変えたのだろうか?もしこれを読んでいるのが就活生だったら、自己アピールのひとつのケーススタディになるかもしれない(かなり特殊なケースではあるけれど)。せっかくなので各自予想を立てたうえで、読み進めてほしい。

準備はよいだろうか?それでは答え合わせといこう。

面接官「あなたの強みを教えてください。そして、その強みをマスコミの仕事にどう役立てますか?」

8回生「私の強みは人的ネットワークです。ですので、取材先探しに役立てられる自信があります。例えば、同級生がみんな卒業してから余分に4年間も大学に残っていたものですから、私の周りは後輩だらけです。そこで優秀な後輩を見つけては、毎日、後輩に奢りまくっていました。あの手この手で恩を着せまくったので、彼らは私の言う事なら何でも聞きます。貴重な情報源になると思います」

面接官「優秀な後輩…?」

8回生「はい、優秀です。彼らの能力は大学の中でトップクラスでした。選りすぐりのエリートなので将来、社会の上層のポジションに行きます。間違いありません。例えば、私より先に卒業した後輩の〇〇は官僚になりました。〇〇省で活躍中です。それから、最近、取材が殺到している若手ベンチャー起業家の〇〇知っていますよね?彼もよく連れ回した後輩です。私なら今すぐにでも独占インタビューできますよ」

かくして内定と相成った。

この就活伝説の真相は分からない。直接、本人に聞いたわけではないので、伝言ゲームで盛りに盛られまくった最終形態なのかもしれない。しかし、逆境をチャンスに変えるという点で学べる要素のある話だと思う。

 

西部湯瓜Twitter@save_yuri